今年は日本人のブラジル移住100周年です。日本に在住する日系ブラジル人も30万
を超えており、地球の正反対に位置する日本とブラジルですが、両国間のまず第一の
架け橋は「人」といえます。それに加え、もうひとつの担い手が「企業」です。激動
する21世紀の世界経済のなかで、遠くブラジルの市場や資源、食糧に目を向ける日本
企業が増えています。その一方で、ブラジルの石油会社による日本進出やブラジル製
中型旅客機の日本への輸出も報道されています。多人種・多民族で成り立つブラジル
の企業社会はどのような世界か? その中で日本企業はどのような活躍をしてきたの
か? そして日本人移住者・日系人と企業活動の関係は? ブラジル経済をウオッチ
し続けてきた上智大学の堀坂浩太郎先生、現地で直接経営に従事されてきた味の素の
酒井芳彦さん、そして、ジェトロ(日本貿易振興機構)サンパウロ事務所で産業・企
業の調査活動をされてきた二宮康史さんのお三方に、それぞれのお立場からブラジル
の企業社会と日系企業について基調報告をいただきます。後半では、日系企業の現状
と展望について議論をしていただきます。ブラジルにおける日系企業についての議論
を通じて、多文化社会に向かいつつある日本について考える新たな視角が広がってく
るように思います。
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